PPAのメリットって？

PPAでは、発電事業者が契約需要家の建物に太陽光発電設備を無償で設置し、そこで発電された電気を契約需要家に販売するスタイルが主流だ。これを「第三者所有モデル」と呼ぶ。需要家は、初期投資ゼロで、設備のメンテナンスなどの手間もなく太陽光発電を使用できる。一定期間経過後には、設備が需要家に無償譲渡されるケースもある、効率的に再エネ設備を導入には、またとない大きなチャンスだ。

メリット1. 初期投資ゼロ！ スムーズな導入
初期投資がいらないことは、PPAの大きなメリットのひとつ。太陽光発電設備をまだ導入したことがない、あるいは導入を迷っているならば、初期投資ゼロのPPAモデルがおすすめだ。設計や設置、取付などの導入検討の段階から専門の業者におまかせすることができる。太陽光発電に興味はあるが、検討する人員も時間も足りないという会社にもぴったりだ。

メリット2. メンテナンスフリーで使用可能！
PPAモデルでは、太陽光発電設備そのものは発電事業者の所有。そのためメンテナンスも発電事業者が行う。需要家は自家消費する電力量に応じた料金を支払えばよい。長期間にわたって使う太陽光発電設備には、やはり適切なメンテナンスが欠かせない。契約期間中は、太陽光発電のプロが責任を持ってメンテナンスを行う。需要家は安心してクリーンなエネルギーを使うことができる。

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メリット3. 自家消費でピークカット！
発電された電気を自家消費することで、電気料金の削減にもつながる。昼間のピーク電力を発電分でまかなうため、ピークカットにも効果的だ。デマンドを低く抑えることができれば、電気料金の大幅な削減につながる。デマンド管理に頭を悩ませている事業者にも、ぜひPPAモデルをおすすめしたい。屋根上の太陽光パネルによる遮熱効果も期待できる。さらに、クリーンなエネルギーによる事業運営は、顧客や取引先からも高く評価されるだろう。

施工業者を選ぶ際に重視するポイント3

PPAモデルを成功に導くのは、施工業者の選定にかかっている。初期投資のいらないPPAモデルだからこそ、ランニングコストと効果のバランスには注意したい。加えて、サービス内容の充実度も重視したいポイントだ。PPAは長期にわたる契約になる。自社の屋根上に設置するため、設置後のアフターフォローがしっかりしているかは特に重要な指標となる。仮にも、自社の事業運営に影響を及ぼすことがないようチェックしてほしい。

1. 施工能力に信頼ある業者を！
PPAモデルでは、設計段階から業者が行う。屋根に載せる太陽光パネルの容量の選定などもおまかせとなる。耐震強度の確認などもしっかり行う業者を選びたい。特に、屋根上にすでに空調機などほかの設備がある場合には、設置できる太陽光パネルが限られる場合がある。さまざまな設置条件に対応できる実績ある業者なら安心だ。

2. 長期のコスト試算が重要！
自家消費による電気料金の削減シミュレーションは、PPA検討の際の重要なポイントだ。自家消費すると電気料金に加え、再生可能エネルギー発電促進賦課金なども削減できる。複雑な料金制度に精通し、将来を見据えたシミュレーションのできる業者を選んでほしい。昼間のピークカットも、電気料金の削減にとって有効な手段。自社と同じ規模の導入事例や削減効果についても、業者に尋ねるとよいだろう。

3. メンテナンス内容もチェック！
10年間という長期契約が主流のPPA。契約期間中はずっと同じ太陽光パネルを使うことになる。自社で設置する場合と異なり、発電効率が悪いからといって途中で交換することは基本的にはできない。そのため当初の設備スペックは大切だ。同時に、長期にわたるメンテナンス内容も重要なポイントだといえる。定期メンテナンスの内容や、発電効率の保証があるかどうかなど、細かいところまで確認したい。

＜実践編＞
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PPAモデルは需要家にとってメリットの多い契約形態だ。自家消費によって電力コストを削減できれば、事業にとってもプラスにはたらく。また、クリーンなエネルギーによる事業運営は自社の価値を大きく高めてくれるだろう。そのためには業者選びが何より重要だ。10年間にわたって信頼関係を築けるパートナーをぜひ選んでほしい。