自家消費の登場により、産業用太陽光パネルの選択肢にも広がりが生まれています。これからの時代はリスク対応とコストバランスが重要です。
多様化する設置条件では柔軟なパネル選びを
理想の産業用太陽光パネルとは、どのようなものでしょうか? 高効率であることや、LCOE(均等化発電原価)の低減に資することは重要なポイントです。しかし同時に、
長期安定的に発電を続けられることも欠かせない要素。将来のリスクを回避するためには、長期の出力保証の有無は見逃せません。
自家消費案件が増えると、パネルの設置シチュエーションが多様化すると予想されています。屋根下で営む事業に影響を与えない安全性も、これまでよりも一層求められるでしょう。
高効率一辺倒の価値観では、自家消費スタイルにマッチしない可能性があります。時代の要請は、効率と安全性の両立、リスクに柔軟に対応できる発電所です。その実現には、複雑な設置条件にフィットする特化型のパネルも、有効な選択肢のひとつ。施工から運用までを含めた発電所のトータルライフサイクルで、コストバランスを検討することが重要です。
ポイント1. 信頼の長期保証は必須
産業用の太陽光発電所において重視されるLCOE(均等化発電原価)を低減させるには、長期の出力保証が欠かせません。
20年という長期間には、予想だにしないリスクがつきもの。安心の道標となる長期保証は発電所の生涯発電量を担保するため、賢い発電所運用には必須です。
ポイント2. 特化型パネルも選択肢に
自家消費の案件が増えるにつれ、設置条件の多様化も進みます。
いかなる条件下でも発電量を最大化したいなら、特化型のパネルを選びましょう。ソーラーシェアリングや水上設置といった用途別はもちろん、最近は傾斜地や山間部など設置場所の細かい条件にもフィットするパネルが増えています。自家消費の台頭により複雑化する発電スタイルが、特化型パネルのラインナップ充実につながっています。
ポイント3. 見落とせない施工性
施工コストの最小化は、発電所運用の成否の分かれ道。適切なパネル選びは工期を短縮し、運用の成功へと導きます。例えば、パネルの重量。軽量化された高性能パネルであれば、施工期間やコストを圧縮しながらも、発電量の最大化に貢献します。発電所運用の要であるパネル選定では、ひとつの基準に偏重しないことが大切です。
施工後を含め、発電所のライフサイクル全体を考慮したパネル選びが成功への近道です。
太陽光発電そのものの存在意義が変容しつつある今、パネル選びの重要性が増大しています。ひとつの価値観にとらわれない時代を先取りした判断こそが、発電所運用の成功の秘訣です。
発電所のライフサイクルにあったパネル選びを
Honey M TSM-DE08M(II)
産業向け、ソーラーシェアリングやカーポートなど、設置場所を選びません。電源損失を極限に抑え、最大380Wの高出力。
“Hi-MO 5m” LR5-72HPHシリーズ 535~550W
更なる新規格“M10”ウェハ、新技術“スマート・ソルダリング”、マルチバスバーを採用した⾼出⼒単結晶PERCモジュール
Tiger Pro
片面発電と両面発電の2種類。両面発電タイプは透明バックシートによる封止技術を採用し、モジュール重量を抑制しています。